血液センターとは?その役割と成り立ち

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血液センターとは?その役割と成り立ち

血液センターは看護師の転職先としても人気の職場ですが、そもそも我が国においてどのような役割を果たしているのかご存知ですか?夜勤が無いことから人気の職場ではありますが、血液センターがどのような役割を担っているのかを知ることで、より仕事に対するモチベーションも上がります。では、血液センターとはいったいどのような役割を持った施設なのでしょうか。

 

血液センターとは、正式には赤十字血液センターと呼ばれ、輸血用血液の採血や製造・供給を主に行なっている日本赤十字社の施設の一つです。人間は生きていくうえで一定量の血液が必要です。病気やケガによって血液が不足してしまうと、人は生命を維持することが出来ません。その為、健常者から採血し、その血液を傷病者に輸血することで生命維持を図ります。その為の採血を行なっているのが血液センターです。血液センターは採血を行なう部署のみならず、検査や製剤、供給を行なっている部門と大きく分けて4つの部門から構成されています。採血はイメージしやすいような部門のことで、献血者から看護師が採血を行ない、その後検査が行なわれ検査結果が報告されます。

 

検査部門では、輸血によって感染症が広がるのを防ぐため、HIVを始め様々な検査を行ないます。製剤部門においては、輸血が可能な血液を作ります。供給部門はその名の通り血液の供給を行なう部門です。輸血が必要になるケースはいつどこで起こるか分からない為、24時間体制、年中無休で行なっています。血液センターはこのように採血や輸血に関する分野をすべて供給までを担う役割を果たしています。換言すれば血液センターがなければ安全な輸血や供給などが行なわれないため、我が国の医療を支える上で非常に重要な位置づけとなっているのです。つまり血液センターで働くということは、日本の輸血に大きく関わることが出来るということです。もし血液センターで働きたいと考えているのであればこのような役割の一部を担うことになることを知っておいてもいいでしょう。