血液センター・献血ルーム・献血バスの違い
血液センターは採血から検査、供給までを担っている日本の医療分野において重要な役割を担っている施設のことですが、フィールドとしては大きく分けて三つがあります。それらは血液センター、献血ルーム、献血バスの三つです。それぞれ役割が異なります。ここではそれぞれの違いについてご紹介します。まず血液センターは当該施設の中心を担うフィールドになります。企業で言う本社のような機能を果たしていますが、それ以外にも採血した血液を検査したり、製剤したり、また供給の拠点として使用可能な血液を在庫する施設でもあります。採血などだけでなく、検査などを行なう施設です。中で働く人も看護師のみならず医師から研究者、事務など多彩な人材が活躍しています。
献血ルームは町中や商店街の中、駅の近くなど人が集まりやすい場所に立地しているのが特徴です。最大のミッションは献血車から採血すること。献血を行なうことがメインですが、その他にも啓蒙活動を行なう拠点としての機能も果たしています。このフィールドで活躍する人は採血を行なう看護師がメインになります。各都道府県の中にいくつか点在していることが特徴で、各地域の血液センターのホームページを見るとその場所を探すことが出来ます。看護師以外にも事務職の方も一緒に働いています。
献血バスはその名の通り献血を行なうバスのことです。役割としては献血ルームと同様で、輸血用の血液を採取するために、採血を行なっています。働いている人も採血を行なう看護師や医師の他に運転手などがいます。献血ルームとの最大の違いは場所が固定されていないために、イベント時や企業、学校など様々な施設で採血を行なうという点です。基本的な役割は大差ありません。このように日本の輸血を支える血液センターには、血液センター、献血ルーム、献血バスと三つのフィールドに分けることが出来ます。それぞれで求人を行なっていることも多く、どこで働くかも希望出来るケースが多い為、血液センターで働くことを希望するのであれば、知っておくといいでしょう。